歌い続ける槇　菊地貞三 ２０年続けた槇小奈帆のシリーズ・コンサート「地下室の子守唄」は、ジァンジァン閉館のため、ファイナルコンサートとして昨年１２月、超満員のファンの熱気のなかで惜しまれながら幕を閉じた。しかし槇の意欲、ファンの渇望、劇場の評価が、思いがけず解体直前のジァンジァンでこの４月６日、特例の「地下室の子守唄」追加公演を実現させたのだ。ファンの歓喜は然ながら、２ヶ月も前から予約申し込みが殺到、切符が入手できない騒ぎで当夜の加熱した盛りあがりは凄まじいほどだった。ピアノの美野春樹氏を中心にしたミュージシャン、ベストメンバーの演奏をバックに、「入江にて」から静かに歌いはじめた槇だが、唄い進めるほどにのりにのった。名訳詞が心をうつ「モルダウ河」から「ミスター・ジョルジーナ」「ドイツから」などが続き、第一部が終わる頃は、すっかり聴衆を熱い感動の渦に巻きこんでしまう迫力。 　 第２部は大曲「遙かなる大地」や槇オリジナルの傑作「誕生そして死」、そしてジァンジァン閉館と自分自身を伏線にして詞を書き上げたという新曲・ピアソラ作「ブエノスアイレスのマリア」をアンコールの〆めの曲としてつきつけてくるなど、いつも前向きの試みをかかしたことのない槇の真価を遺憾なく発揮。今度こそ最後とあって客席のアンコール拍手は鳴りやまず、槇もあのスリム？なからだの満身あふれるパワーで歌い続けたのだった。ジァンジァンはなくなっても、槇の歌はさらに大きく歩み続ける。ジァンジァンのあとライヴやコンサートで歌い続けている槇は、このたびまたすばらしい朗報をもたらしてくれた。「続・地下室の子守唄」のコンサートが、原宿・キーノートで続けられることになったのだ。何とすばらしい！ 　槇小奈帆は歌い続ける。２１世紀に向けて、いつまでも前向きに。 ２０００年６月 関連記事および寄稿などトップページへ 槇小奈帆HPトップ イベント情報｜プロフィール｜マキの気まぐれページ｜マキのシャンソン教室 CD BOOK SHOP…ネレイス（ルパン3世、峰不二子テーマ曲ラブ・スコール収録）はこちら 関連記事および寄稿など｜ プロデューサーはあなた！｜ラブスコール誕生秘話おすすめ 槇小奈帆つれづれブログおすすめ｜YouTube動画配スタートNEW このホームページの無断転載・複製を禁止します。 Copyright (C) 槇小奈帆ホームページ　Maki's Room