槇小奈帆（まきさなほ）
JASRAC会員 ヤマハ音楽教室講師

　国立大学の研究室に勤務する文部技官から1972年歌手に転身・渡仏、「いのちのドラマを歌う歌手」として歩き始めた。伝説の小劇場「渋谷ジァンジァン」はじめ「銀巴里」やフランス・ドイツなど国内・外で歌う。特に「渋谷ジァンジァン」では「地下室の子守唄」と銘うった定期コンサートを1979年から2000年閉館まで20年間続け、多くの作品を発表、幅広い年代から支持を受けた。鋭敏な言語感覚はジャンルを越えて自作の歌詞に投影、高質な作品群と歌唱力には高い評価がある（関連記事多数）。

　シャンソン歌手のピア・コロンボやモーリス・ファノンとの親交は長く多大な影響を受けた。音楽や詩が社会や世界とどう関わっていけるかをテーマに、特に子供たちの“心の凍え”に重大な関心を持ち発信を続けている。「反核音楽家の集い」「国境なき医師団」支援、「高等学校芸術鑑賞会」「青少年育成チャリティーコンサート」など、活動は多岐に渡る。

　作・訳詞家として、NTV放映「ルパン三世」挿入歌「ラヴ・スコール」、同局の火曜サスペンス劇場「恋の友達」など作品多数。コンサート・ライヴ活動のほかに後進の育成にも力を入れ成果をあげている。2004年、2008年、「日本アマチュア・シャンソンコンクール」に優勝者2名を輩出。

　アルバムに「子守唄を知らない子供」「ネレイス」「ミニアルバム・子守唄を知らない子供」がある。Youtubeで動画発信。

1979〜 2000年	「地下室の子守唄」シリーズコンサート　 於：渋谷ジァンジァン
1987年	Pia COLOMBO 追悼コンサート 2夜    於：パリ3区「LE CONNETABLE」 Maurice FANONプロデュース
1988年	「MAKI chante au CONNETABLE　Vol.3」
1989年	スイス放送主催　フランス語圏7カ国同時放送 『シャンソン世界一周』生出演
1994年	「ブレヒトからピアソラまで」 3日連続　約60曲を自身の作・訳詞で歌う
1997年	「Vive La Reprise !」にパリ・シャンソンセンター から招かれ出演。 「詩と音楽の見事な結合」と絶賛を受ける。
2000年	ＮＨＫ第一「土曜ホットタイム」出演　 VS山根基世
2001年	Bunkamuraオーチャードホールにて 「国境なき医師団」支援リサイタル。
2002年	初の書き下ろし「私は子守唄を知らない」を ポプラ社から出版。
2003年	著書、第36回全国学校図書館協議会緑陰図書 ―高校生の部に選定さる。
2004年	新国立劇場にて「ひと粒の麦」2夜連続コンサート。
同年	ＴＢＣラジオ制作ドキュメンタリー 「小劇場のマリア」放送。
2009年	新国立劇場にて 「国境なき子供たち」支援コンサート。
2014年	クリスチャン・パクーと東日本震災支援 「いのちの歌」共作・発信。