人を救いたい･･･信念貫くシャンソン歌手 伊藤強（音楽評論家）産経新聞「直言・曲言」―平成16年2月12日 　柴草玲（しばくさ・れい）が気になる。Coccoなどに楽曲を提供しながら、昨年8月に自身3枚目のアルバム「うつせみソナタ」をリリースした。それ以前のＮＨＫ「みんなのうた」の「ひなのうた」から気になっていた女性シンガー･ソングライターである。 　どちらかといえば、はやりの「癒やし系」の存在かもしれないが、人の心の奥に迫る歌詞も気になる。スケジュールが合わず、残念ながらナマを聴いていないが得難い才能だと信じている。先日のシングル「祭ばやし」にも、この人の原風景が見える。 　もう一人、気になる歌手にシャンソンの槇小奈帆がいる。この人の原風景は自作の「子守唄を知らない子供」という歌に凝縮されている。母親との葛藤を含め、この人はやむなく強くなったようである。医事関係の仕事を経て、医者だけでは人を救えないと感じ、シャンソン歌手に転じた。ライブのたびに「国境なき医師団」への寄付を呼びかける。多くの日本人歌手が自分の立っている場所を確認せずに歌っていると思われるのに対して、きちんとした意思を持って歌い続けている。あまり知られていない曲も含めてレパートリーは広い。いわゆる普通のシャンソン歌手とは一線を画す。そんな姿勢に共感するのか一昨年、東京･渋谷のオーチャードホールのリサイタルは満員だった。今年は南青山のＭＡＮＤＡＬＡでのライブが１月半ばにあり、多くのファンを楽しませた。 　ここに取り上げた歌手は二人だけど、大手メディアには登場しない歌手がたくさんいるはずである。テレビに出演しなくても、真の実力を持ち、きちんと歌を聴かせ歌い続けている。それがこれからの時代に求められるはずだ。どう、探していくか。自分自身も含め、責任を重く感じる。 関連記事および寄稿などトップページへ 槇小奈帆HPトップ イベント情報｜プロフィール｜マキの気まぐれページ｜マキのシャンソン教室 CD BOOK SHOP…ネレイス（ルパン3世、峰不二子テーマ曲ラブ・スコール収録）はこちら 関連記事および寄稿など｜ プロデューサーはあなた！｜ラブスコール誕生秘話おすすめ 槇小奈帆つれづれブログおすすめ｜YouTube動画配スタートNEW このホームページの無断転載・複製を禁止します。 Copyright (C) 槇小奈帆ホームページ　Maki's Room